
日本コーチ協会には各地で活動するチャプターがある。
わが群馬チャプターの近隣の、栃木・茨城・埼玉チャプターと年1回、この時季、研修を兼ねた交流会が開催される。
20・21日の土日で4県の中間に当たる?茨城県古河市の平成館に30名近くが集合した。
http://www.koga-kousya.or.jp/heiseikan/index.htm
今年で5回目の開催だが、僕は初参加。
どんな研修になるのか、不安と期待での参加。
初日は日本コーチ協会理事の平野圭子さんの基調講演。
徹底して「聞く」ことにフォーカスを当てた基調講演。
コーチとして基本中の基本。「聞く」スキルの再発見。
まだまだ、聞けてないなぁ、が実感!

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翌日は朝食後、平成館に隣接するネーブルパーク公園を使っての研修。
ペアになって「ブラインドウォーク」を行った。これは初めての体験。
1人が目を瞑り、もう1人がサポートをして、ペアで10分間、公園を歩く。
たったこれだけの体験なのだが・・・・
ペアを組んだ臼井さんとは、この研修が初顔合わせ。
目をつぶった瞬間、ものすごい不安!
さぁ、スタート。臼井さんのゆったりとした「歩くスピードはどうですか?」の問いかけに、
自分のペースがまだつかめず、「え、え、大丈夫そうです」とまだ、疑心暗鬼のなかで答える。
臼井さんから「右にほんの少し緩やかにカーブしています」と声をかけられる。
背中に当たっている日差しがほんの少し右側に変わる。空気の温度が違う。
あれ?足の裏の感覚がさっきと違う。
少し下っているのかな?臼井さんに「下り坂ですか?」と聞いてみる。
「え?見た目にはほとんど分かりませんが、この勾配を感じるんですか?」
・・・・
普段、僕は目を使って、物を見ている。
見えたものを感じている。
その「視覚」を遮断した時、不安や恐怖が生まれてくる。
同時にあらたな、感覚が研ぎ澄まされても来る。
足の裏の感触、遠くを歩く人の足音、木漏れ日の変化、水のにおい・・・・
そしてサポートしてもらう人との距離、手を添える力加減、10分間でその変化を感じる。
サポートする、サポートされるってこんな感じなのかぁ・・・
いつの間にか臼井さんへの信頼感は高まり、不安が減っていった。
もっと歩いていたかった。